ヒトリゴト
1453km、男旅。
少し早めの夏休みをもらって、男5人旅へ出かけてきました。
高1の長男、中1の次男、小2の三男、77歳の父、そして私。
出発は三重県鈴鹿市の自宅から。
京丹後を経て、日本海側の山陰へ。そこから瀬戸内の山陽を広島から瀬戸海沿いに帰路へ。
総走行距離は1,453kmにもなる、なかなかの旅になりました。
今回の旅の目的は、一番下の子が幼い頃は、まさにコロナ禍の真っ只中。
行きたい場所もなかなか行けず、人と触れ合う機会も少なかった。
なのでチビ(末っ子)は外へ出かけて、人と話すのもちょっと苦手。
そんなわけで、少しでも外の世界に触れて、いろんな景色を見て、いろんな人と話して
「こんな世界があるんだ」と肌で感じてほしかった。
旅先では、前から気になっていた“1度は行ってみたい場所”をいくつかピックアップしながら、
その土地ならではの空気や食べもの、人とのやり取りを、みんなで楽しみました。
僕は普段、大工として家づくりに携わっていますが、
この仕事にも通じるのが「経験」の大切さ。
現場での経験、たくさんの職人との会話、住まい手それぞれの、いろんな暮らし方。
それらが積み重なって、ようやく“いい家”がつくれるようになる。
旅も同じ。
どんなに話を聞いても、本を読んでも、どんなにネットで調べても
自分の目で見て、心で感じたことには敵わない。
経験は、何よりの財産であり、最大の武器!
これにかなうものはないと思っています。
息子たちにとって、今回の旅が、ひとつの「人生の材料」になってくれたらと思います。
これから彼らは
たくさんの人と関わって
たくさん失敗して
たくさん助けてもらって
いろんな経験して
豊かな人生を送ってほしいと...
父はそう願っています。
次回は東北へ行きたいな。
蚊取り線香。
蝉の声が響きわたるようになり、いよいよ夏本番ですね。
そして、夏といえば蚊取り線香。
あの独特な香りが、ふわりと漂ってくると、「ああ、夏が来たな」と感じます。
わが家では、玄関先で蚊取り線香を焚いています。
使っている蚊やり器は「くわな鋳物」のもの。
夏が近づくと毎年のように取り出すのですが、6年目となる今年は、いい風合いが出てきて、見るたびにちょっと嬉しくなります。
季節の移ろいを感じながら暮らすこと。
間取りをプランニングする際にも、この感覚を大切にしています。
窓の外に広がる景色。
季節ごとに使う雑貨や道具を置く場所。
こうした何気ないことが、日々の暮らしを、ぐっと豊かにしてくれるのです。
とても大事なこと。
土用干し。
海の男。
うちの家は、海の目の前。
漁師町で育って、子どもの頃から海が遊び場でした。釣りも大好きで、毎日のように海で遊んでました。
そんな自分が、3年前にまさかの展開。
引退するっていう漁師さんから、「船、譲ってやろうか?」って声をかけてもらって。
40過ぎてからだったけど、「新しいこと、始めてみるのもアリかもな」って思って、思い切って一歩踏み出しました。
とは言っても、育った町のこととはいえ、漁のことも船のこともまったくわからない状態。
船のロープの結び方さえ知らなかったんですよ。
でも、やらなきゃ始まらない。
毎朝5時過ぎには漁港に行って、漁師さんたちに教えてもらう日々が始まりました。
そんな生活が、1年ちょっと続きました。
もともと、やり出すとハマっちゃうタイプでして…。
気がつけば、毎朝が楽しみになってました。
一人の漁師さんが、黙っていろいろ気にかけてくれるようになって。
言葉はちょっと荒っぽくて、ぶっきらぼうな人だったけど、優しい人でした。
その人が亡くなって、もうすぐ2年。
心の底から「ありがとう!」って言いたい6月が私は毎年来ます。
感謝の言葉は、これでもか!っていうくらい聞いてもらえる時にたくさん伝えた方がいいね。
今年も、海の男に花を手向けてきました。
ありがとう。
中村家の春
今年の中村家の春は大忙しです。
長男・長女(双子)中学卒業→高校入学
次男 小学校卒業→中学入学
てな感じで、普段着ないスーツ着まくりです。
上の子供たちが巣立って行くのも、もう3年しかないと考えると寂しくなります。
春休みは子供たちも部活も何もなく、こんなに家族で過ごせるこんな春休みなんてめったとない!ということで今年の春はお出かけしまくり&仕事を一杯手伝ってもらいました(笑
沖縄旅行にも行きました。子供の小さい頃の旅は大変だったけれど、成長した子供と出かける旅は楽ですごく楽しい。
まぁでも昔と変わらないのは、どこへ行ってもウチの子供たちは旅の終盤になると「早く家に帰ろ」といい、家へ帰宅すると口を揃えて、「やっぱりウチがええなぁ」と言います。
私はその言葉がひそかに嬉しいです。
素直な子供がそうやって言ってくれるおうちを、この先もつくっていきたいなぁと感じた
春でした。